幼い頃から女優になることを意識していた浅倉瞳。十六歳になって連続ドラマ主演女優オーディションに応募した。合格者はすでに大手芸能プロが推す上原さやかに決まっていたが、最終選考に残った瞳は審査員を唸らせる演技を見せる。
一言でいうなら青年漫画版「ガラスの◯面」w 女優としての稀有な才能とか、宿命のライバルとか。あちら(少女漫画)ではあり得ないエッチいシーンを挟みながら主人公の女優として、また一人の人間としての波乱万丈の人生をこれぞ劇画!というドラマチックな展開でグイグイ読ませてくれます。描かれている時代を知っている人なら、作中作品や人物のモデルを頭に浮かべながら読むという二重の楽しみもありますよ!
別の作品である「女帝」(厳密には続編の「花舞」)と同じく、また子育てと仕事が両立できないって設定なんだとがっかりしました。時代なのかな?今の時代はそこまで仕事のために子供をほったらかしにしている女性はいないんじゃないかな。
登場人物全員能面みたいに表情が乏しくて人形劇のようだけど、いつの間にか引き込まれて初めて愛し合って結婚した人との最後には泣いてしまった。