レストランで下働きをしていた風吹涼二は、料理評論家の鰐口が料理長も知らない『伊勢海老のソース・タンベット』を注文したとき、代わってその料理を作り上げる。弱冠22歳でメール・ド・パリの総料理長になった天才コック、風吹高志が彼の兄だったからだ。その高志が事故死して、彼の遺した海猫亭を涼二が引き継ぐことになった。未亡人になった羽純と、セカンドの鱒田、見習いの鳥塚、給仕兼マネージャーの江波がスタッフ。高価な食材ではなく、地元の旬の物を使って、日本でしか食べられない日本のフランス料理を、安価で提供する高志のポリシーを受け継いだ涼二は、義姉の羽純に想いを寄せつつ、心を癒す料理造りに励むのだった。
絵は古臭いですが原作者がザ・シェフの方でストーリーがしっかりしていて読み応えあります。海猫島という狭い島内での出来事なので登場人物にも深みが出ているのだと思う。
面白いですよ、!後が楽しみ。
江戸旬とか美味しんぼみたいな“面倒臭さ” が無くて良い。グルマンは数あれど、ドラマ性という意味ではトップクラス。